
M1チップ搭載MacBookで使える、外部ディスプレイってどれだろう?
Dell S2721Qって使えるっぽいけど、実際どうなのかな。
S2721QSと何が違うんだろう。

今回の記事は、そんな疑問にお答えする内容になっています。
私の作業環境
以下をクラムシェルモード(パソコンを閉じた状態で、モニター画面を使うモード)で使用
(詳細な接続環境は、後ほど説明しています)
- パソコン
M1チップ搭載のMacBook Pro 13インチ(2020年12月購入)
- 外部ディスプレイ
Dell S2721Q(2021年3月購入)
Dell S2721Qは、現在のところ、特に問題なく使えています。
正直言って、コスパが良く大変満足な製品。

ただ、M1チップ搭載のMacBookは、外部ディスプレイとの不具合の口コミもあり、外部ディスプレイは慎重に選ぶ必要があります。
私は、Dell S2721Qの購入を決めるまで、かなり検討を重ね、購入後も接続で少し苦労しました。
同じようにDell S2721Qを検討されている方に、参考になればと、レビューを書いています。
この記事でわかること
- Dell S2721Qを選んだ理由
- Amazon限定モデルS2721QSとの違い
- Dell S2721Qをお得に購入する方法
- MacBookとDell S2721Qの接続方法
- Dell S2721Qの不具合とその解消法
外部ディスプレイを購入した理由
Web制作の勉強のためです。
主にコーディングに興味をもち、それを学んで仕事にするかどうかはともかく、ともかく学習してみたくて、まずはMacBook Pro13インチ(M1チップ搭載)を購入。
ただ、13インチという横幅では、
- コーディングエディター
- ブラウザ
を同時に表示するためには、それぞれの横幅を狭めなくてはなりません。
エディターのコードが折り返されて見づらかったり、ブラウザの幅が十分に出せないため、非常に不便..。
このままだと勉強効率が悪いと思い、外部モニターを購入することに決めました。
外部ディスプレイとして、Dell S2721Q 27インチを選んだ理由
きっかけは、M1チップ搭載MacBookで、Dell S2721Qと接続しているレビューを発見したことです。
冒頭にも書いたように、M1チップ搭載のMacBookについては、
「外部ディスプレイに接続しても映らない」
「色調が飛ぶ」
といったネット上で不具合報告の情報がありました。
更に、私自身としては、M1チップ搭載MacBook購入後、他社製のマウスと互換性が無く、返品して他のものを購入して試す...という不具合を数回経験。
このような不具合の情報や経験があったので、外部ディスプレイのスペック検討以前に、
まず、M1チップ搭載MacBookで接続できている外部ディスプレイは何なのか、ネット上の口コミやレビューを検索しまくりました。

そして、ようやく口コミをいくつか見つけたのが、外部ディスプレイ「Dell S2721Q 27インチ」。
この外部ディスプレイでよさそうかどうか、自分なりに検討することに。
Dell S2721Qの仕様
まず、Dell S2721Qの仕様を確認しました。

▼Dell S2721Qの主な仕様
画面サイズ:27インチ
横幅:61.16cm
スタンドを含めた高さ:45.34cm
実効解像度:4K(3,840 × 2,160)@60Hz
パネルタイプ:IPS
▼接続オプション

- セキュリティ ロックスロット
- 電源コネクター
- HDMI 2.0ポート(2つ)
- Display Port 1.2
- ライン出力ポート
- スピーカー
※スピーカーの音質はMacBookの方が良かったので、私はオフにして、MacBookから音を出しています。
Dell S2721Qの仕様が良さそうか検討
解像度は4K
数ヶ月の間、MacBookのRetinaディスプレイに慣れてしまうと、
外部ディスプレイでも、できるだけ画質を落としたくない、と思うようになりました。
Retinaディスプレイとは
Apple独自の高解像度ディスプレイ。
同じ面積に存在するピクセル数が、一般的なパソコンと比べ、約2倍。
精密さが約2倍、というイメージです。
Retinaディスプレイの特徴は、解像度の高さだけなく、
- 通常のsRGBと比べて、25%も色域が広いこと
- 周りに合わせて、色や光を調節する機能
などが挙げられます。
私の主人が使っている外部モニター「【Amazon.co.jp限定】 LG モニター・ディスプレイ ウルトラワイド 29インチ」は、解像度2560 × 1080で、4Kではありません。

4KではないディスプレイとMacBookを接続して、どのくらいの画質になるのか。
試しに、主人の使っているLGウルトラワイドモニターに、私のMacBookを接続させてもらうことに。
接続して画面を確認しましたが、ややドットが目立つ印象。
Retinaディスプレイに慣れてしまったからかもしれませんが、結構違いを感じてしまったので、やはり4Kのディスプレイを選ぶことに決めました。
検討中のDell S2721Qは、解像度4Kのため、解像度の点では条件をクリアしました。
ただし、LGのディスプレイが、良くないというわけではありません。

私がMacBookに出会わなければ、主人と同じ、LGの外部ディスプレイにしていたでしょう。
これだけ横幅がありながら、3万円代という、かなりお得な商品です。(2021年6月時点)
【Amazon.co.jp限定】 LG モニター・ディスプレイ ウルトラワイド 29インチについて補足
サイズ:29インチ(画面横幅:69cm, 画面縦幅:31cm)
解像度:2560×1080
ディスプレイの横:縦の比率が、21:9と、ワイド画面です。(通常は、16:9)
画面を横に広く使うことができるため、主人はこのディスプレイで大満足しています。
サイズは27インチ
パソコンやディスプレイの「インチ」数は、対角線の長さ。
以下に、インチ数と、その場合の横縦の長さを表にしました。
インチ数 | 横(cm) | 縦(cm) |
---|---|---|
24 | 53.04 | 29.87 |
27 | 59.66 | 33.60 |
29 | 64.08 | 36.09 |
32 | 70.71 | 39.83 |
ディスプレイのサイズが大きい方が、1つの画面上で多くのウィンドウを開けて魅力的。
ただ、サイズが大きいと縦幅も長くなります。
縦に長いと、目を上下に動かす動作が大きくなり、疲れの原因に。
検討した結果、27インチが妥当に思いました。
Dell S2721Qは、ちょうど27インチ。サイズも問題ありません。
斜めからでも画面が正確に見えるIPSパネル
私は、外部ディスプレイを、できれば壁掛けして使いたい、と考えていました。
長時間パソコン作業をしていると、目が結構疲れます。
外部ディスプレイを壁掛けすることで、机に置くよりも、目との距離を長くとることができます。
その場合に不安だったのが、
「一度壁掛けにすると、頻繁には場所を移動できない。視線が斜めの場合、画面が見えにくいことがあったら困る..。」
ということ。
そこで調べてみると、液晶パネルの駆動方式には、
- TN(Twisted Nematic)
- VA(Vertical Alignment)
- IPS(IN-Plane-Swithcing)
の3種類があることが分かりました。
色の変化に対する応答速度 | 視野角による輝度・色の変化 | おすすめの用途 | |
---|---|---|---|
TN | 早い | 大きい | ゲーム |
VA | 遅い | やや大きい | 動画鑑賞 |
IPS | 遅い | 少ない | 画像制作 |
上の表から分かるように、斜めから見ても見え方に変化が少ないのは、IPSパネル。
動画を作成したり、映画を見たいわけではないので、応答速度が遅くても、特に問題ではありません。
IPSパネルを選んでおけば間違いないと思いました。
Dell S2721Qの液晶パネルは、IPS駆動方式なので、パネルについても問題なさそうです。
お手頃な価格
まだ仕事に使うわけではなく、勉強中となると、あまり大金はかけたくありませんでした。
私が検討していた2021年3月時点で、Dell S2721Qは、Dell公式サイトで3万円弱。
S2721Qは、Amazonでも購入可能でしたが、私が調べた時点では、Dell公式サイトの方がお手頃だったため、Dell公式サイトで購入することに。
Amazon限定モデルのS2721QSは、画面調節機能に優れているが..
Dell S2721Qと性能は同じで、画面の高さ・角度の調節の自由度が高い製品として、Dell S2721QSがありました。
Dellに問い合わせたところ、S2721QSは、Amazon限定モデルで、画面の調節機能がかなり優れています。
S2721QとS2721QSの違いを以下にまとめます。
S2721Q | S2721QS | |
---|---|---|
購入場所 | Amazon or Dell公式サイト | Amazon のみ |
画面の傾き調節![]() | ◯ | ◯ |
画面の旋回機能![]() | ✕ | ◯ |
画面の高さ調節![]() | ✕ | ◯ |
画面の回転機能![]() | ✕ | ◯ |
Amazon限定モデルのS2721QSは、上記のように、画面の調節機能の点で魅力的ですが、私が調べていた時点では、人気がありすぎたのか、発送の見込みがありませんでした。
ただ私は、ディスプレイを壁掛けして使用しようと考えていたため、画面の調節機能にこだわる必要はなく、Dell S2721Qでも十分、という結論に。

タイミングによっては、Amazon限定モデルが販売されている可能性も。
随時チェックしてみて下さい。
Dell公式サイトで購入
以上のように、Dell S2721Qの仕様を検討した結果、
「買うならDell S2721Qしかない!」
と決断。
早速Dell公式サイトのS2721Qの製品ページから購入しました。
Dellカスタマーサポートに問い合わせた感触だと、かなり人気があるようで、「納期が長くなり申し訳ない」という内容を伝えられました。
気になる人は、早めに検討することをおすすめします!

購入の前に、Dell公式サイトでアカウントを作成すると、発送状況や注文履歴が分かりやすいです。
お得に購入する方法
Dell公式サイトのS2721Q製品ページは、以下のような表示です。
その中の「特別キャンペーン」という項目に、クーポンコードが表示されています。

※上記は、2021年6月時点の表示
※価格や割引は随時変更の可能性があるので、伏せています。
このクーポンを使うと、オンライン限定で割引(私のときは10%オフ)してもらえます。
クーポンの使い方は簡単。
クーポンコードを控えておき、購入画面で該当欄に入力するだけです。
Dell S2721Qの到着

Dell公式サイトで購入ボタンを押すと、画面に到着予定日が表示されます。
私が購入した時、表示された発送予定日は、2ヶ月半も先の6月..。
届くのはまだ先か...と思っていましたが、なんと2週間もしないうちに到着しました。
ですので、表示される発送予定日は、あくまで目安のようです。
Dell S2721Qの組み立ての注意点
ディスプレイは、スタンドが付いていない状態で、専用の大きな箱に入っています。
しばらくは壁掛けせず、スタンドで使用して様子を見たかったため、組み立てることに。
箱を開けると、ペラ1枚の組み立てガイドが入っており、ガイドの手順にしたがって、箱の部品を順に取り出し、組み立てていくイメージです。
女性1人でも問題なく付けられます。

ただ、以下3点に注意して下さい。
1. ディスプレイの箱は、広めの場所に置く
組み立ての手順は、まず、スタンドを構成する部品を取り出し、スタンド部分だけ完成させます。
完成したスタンドを、ディスプレイ画面に接続するのですが、ディスプレイ画面は箱に入れたまま、接続を行う手順になっています。
そのため、ディスプレイが入っている箱の横で、自分がしゃがみこんで、作業できるスペースが必要です。
2. ディスプレイの箱を開ける向きに注意
箱の上下を間違えて開けると、最初に組み立てるスタンド部品が奥の方になり、組み立てがスムーズに出来ない可能性があります。
箱をちょっと開けて、逆だなと思った場合は、蓋をしっかり閉め、箱の上下をゆっくりと反対にしましょう。
箱を見れば、「この面を上にして開けるだろう」という向きは、分かると思います。
(ちょっと記憶が曖昧ですが、確かディスプレイの絵がかいてあるのが、上)
3. ディスプレイの箱を開けたらまず説明書を取り出して読む
箱を開けると、白いペラ1枚の組み立てガイドが入っています。
箱の向き、部品の組み立てが、分かりやすく載っているので、まずそれを読んだ方がいいです。
▼箱を開けた時のイメージ

※組み立てガイドの一部の画像なので、矢印が書かれています。
箱を開けたときに見える3つの部品の上に、ペラ1枚のガイドが乗っていました。
ディスプレイの組み立て方
箱は2段になっていて、
- 上の段:
- スタンドを構成する2つの部品 (スタンドベース、スタンドライザー)
- ディスプレイ背面に付ける四角いミニパネル(VESAカバー)
- アダプター
- HDMIケーブル
- 下の段:ディスプレイ
となっています。
詳しくは、箱に入っているペラ1枚のガイドを見れば分かりますが、組み立て概要は以下の通りです。
▼Dell S2721Q 組み立て方法の概要
- スタンドを構成する2つの部品を、箱から取り出し、組み合わせる。
- 電源ケーブル・HDMIケーブル・ディスプレイの背面に付けるミニパネル、は取り出しておく。
- 箱の中の、上の段は空になるので、箱から出す。
- すると、箱の下の段が見え、ディスプレイの背面が見えている状態になる。
先程組み合わせたスタンドを、ディスプレイの背面下に差し込む。 - ディスプレイの背面に、ミニパネルを付ける。
これで組み立ては完了。 - ディスプレイにカバーがかぶさっている状態のまま、箱から慎重に取り出す。
- 目的の場所に設置し、ディスプレイのカバーを外す。
接続環境
以下、私の接続環境です。
- パソコン
メーカー:Apple
製品名:M1チップ搭載MacBook Pro 13インチ
OS:Big Sur - パソコンにつなげたハブ
メーカー:QGeeM
ブランド:QGeeM
製品名:USB Type-C ハブ 7in1 - キーボード
メーカー:SANWA
製品名:ワイヤレスキーボード(USB接続) - マウス
メーカー:ロジクール
製品名:ワイヤレスマウス 無線 M546
※対応OSにMacが入っていませんでしたが、今のところ使えています。 - モニター
メーカー:Dell
製品名:S2721Q 27インチ - ケーブル
メーカー:Dell
製品名:S2721Q 27インチ付属のHDMIケーブル(バージョン2.0) - ディスプレイの壁掛け金具
メーカー:CURE
製品名:テレビ壁掛け金具 17型~32型
MacBook側の配線・設定
2つのUSB type-C端子のうち、1つは給電、1つはハブに使用
MacBookについている端子は、USB type-C端子2つのみ。
私は、Dell S2721Q購入前から、2つのUSB type-C端子のうち、
- 1つをMacBookの給電に
- 1つをハブとの接続に
使用していました。
MacBookの給電は、ハブを介してもできますが、ハブが熱くなって気になるので、MacBookに直接給電しています。
ハブのHDMI端子(2.0)に、HDMIケーブルを接続
Dell S2721Qに付属されていたHDMIケーブル(バージョン2.0)の片側を、MacBookにつけたハブの、HDMI端子に接続しました。
MacBookをクラムシェルモードに設定
MacBookとDell S2721Q、両方の画面を使って作業することも可能ですが、
私は、Dell S2721Qの画面だけを使うことにしました。
理由は、目の疲れを防ぐため、十分な距離に設置した外部ディスプレイだけを見て、作業したかったからです。
そのためには、MacBook側を、クラムシェルモードにする必要があります。
クラムシェルモードとは
ノートパソコンを閉じて、外部ディスプレイの画面を使って操作するモードのこと。
※「クラムシェル」=直訳すると「貝殻」。IT用語としては、端末がヒンジで折りたたまれた状態のことを指します。
クラムシェルモードの設定方法
- キーボードをMacBookに接続
MacBookの蓋を閉じるため、キーボードは使えなくなるので、別途キーボードをMacBookに接続します。 - MacBookは常に給電した状態に
MacBookにアダプタを接続し、常に給電した状態にします。
この時点では、まだ外部ディスプレイと接続していません。 - MacBookの蓋を閉じてもスリープしないように設定を変更
初期状態では、MacBookは、蓋を閉じるとスリープしてしまいます。
クラムシェルモードで使用するには、蓋を閉じてもスリープさせない必要があるので、ターミナルで以下の設定を行います。
(初めてでもできる簡単操作)
まず、Finderを開きます - アプリケーションをクリック
- ユーティリティをクリック
- ターミナルをクリック
- ターミナルに以下を記述して「Enter」キーを押します。
sudo pmset -a disablesleep 1
MacBook本体にパスワードを設していれば、ターミナル内に「鍵マーク」が表示されるので、続けてパスワードを入力して「Enter」。
これで完了です。
ターミナルのウィンドウを閉じ、MacBookの蓋も閉じておきます。
Dell S2721Q側の配線・設定
Dell S2721Qに、電源ケーブルを接続します。
そして、MacBookのハブに接続されているHDMIケーブルの、もう片側を、Dell S2721Sに接続します。
あとは、Dell S2721Qのディスプレイ電源ボタンをオンにすれば、画面にMacBook内の映像が表示されます。
接続後の不具合
一応接続はできたものの、2点調整が必要でした。
不具合1: マウスのカーソルの動きが、やや滑らかではない
MacBookとDell S2721Qの接続後、マウスのカーソルの動きが、やや滑らかではないことが、気になりました。
30Hz表示と60Hz表示で、マウスカーソルの動きの様子を比べた動画が、以下です。
(私のマウスの動かし方も影響するので、正確な比較ではないのですが、参考まで)
30Hzのマウスカーソルの動き
60Hzのマウスカーソルの動き

動画で見るとあまり変わりませんが、実際は60Hzの方が、「カーソルの軌跡が全て見えている」感があります。
いろいろ調べていくと、マウスのカーソルの動きの滑らかさが足りないのは、「リフレッシュレート」が恐らく30Hz程度になっていることが原因、と推測。
リフレッシュレートとは
ディスプレイが、1秒間に、何回画像を更新するかの頻度。
30Hz:やや途切れ途切れに見える
60Hz:滑らかに見える
実際に、どのくらいのリフレッシュレートで画面表示されているのか、以下の方法で調べました。
リフレッシュレートの調べ方
- Finderを開く
- 左から「アプリケーション」をクリック
- 「ユーティリティー」をクリック
- 「システム情報」をクリック
- 左から「グラフィック/ディスプレイ」をクリック
- やはり、30Hzで表示されていることが判明。
30Hzで表示されている原因は?
・M1搭載MacBook Pro 13インチ
・Dell S2721Q
→ 製品の技術仕様では、どちらも、最大60Hzに対応と記載があります。
パソコンもディスプレイも、60Hzに対応しているのに、何故30Hzで表示されているのか?

怪しいのは、MacBookに接続していたハブでした。
当時使っていたハブは、以下のQGeeMのtype-Cハブ。
リフレッシュレートなど考えもせずに購入していたのですが、製品情報を調べてみると、30Hzまでしか対応していないことが明らかに。

ブランド:QGeeM
製品名:QGeeM USB Type-C ハブ 7in1
ディスプレイ表示が30Hzになっている原因は、ハブが、30Hzまでしか対応できていないため、というのが、ほぼ確実になりました。
以下の2つの対応をすることで、表示を60Hzにできたので、紹介します。
対応1:HDMI端子が4K@60Hz対応のハブに変更
HDMI端子について「4K@60Hz」と明記されている、以下のハブを購入。
他にもこういったハブはありますが、私はできるだけ低価格なものを選びました。

メーカー:Xunfei
ブランド:Selore
製品名:USB C ハブ ドッキングステーション 9in1
対応2:Dell S2721Qの設定も変更
ハブを変えただけでは、リフレッシュレートが30Hzのまま。
Dell S2721Qについて、以下の設定を変更することで、60Hzが実現できました。
- アップルマーク→「システム環境設定」をクリック
- 「ディスプレイ」をクリック
- optionキーを押しながら「変更」をクリック
すると、普通に「変更」を押したときには出てこない項目が、表示されます。 - 「低解像度モードを表示」をクリック
- リフレッシュレートから「60ヘルツ」を選択
これで完了。
「システム情報」ウィンドウで、実際に60Hzに変更されたか、確認しました。
<注意>
「システム情報」ウィンドウを開きっぱなしの状態で、30Hz→60Hzに変更しても、「システム情報」ウィンドウには反映されません。
一度「システム情報」ウィンドウを閉じて、開き直すと、現状のリフレッシュレートが反映されます。
※「システム情報」ウィンドウの開き方:このページで先に紹介した、「リフレッシュレートの調べ方」を参照
不具合2:ディスプレイの文字が小さすぎる
Dell S2721Qの最大実効解像度は、3840 × 2160。
この解像度で映像を出力するには、以下の操作を行います。
アップルマーク
↓
「システム環境設定」をクリック
↓
「ディスプレイ」をクリック
↓
optionキーを押しながら「変更」をクリック
↓
解像度「3840 × 2160」を選択
※図付きの操作は、このページの「不具合1:マウスのカーソルの動きが、やや滑らかではない」の章の、「対応2:Dell S2721Qの設定も変更」の手順1〜3と同じなので、それを参照
▼4Kを実現したものの、ウィンドウ・アイコン・文字サイズがあまりに小さくて、これでは作業できません..。

そこで、解像度を少し落とすことにしました。
でも、解像度落としたら、4K購入した意味がないのでは?

と思うかもしれません。
ただ、解像度は微調整することで、画質を落としすぎず、見やすい表示にできます。
対応:解像度の微調整
操作は簡単です。
先程、解像度「3840 × 2160」に設定した手順で、1段階ずつ解像度を低くして、自分の作業しやすい解像度に決めればOKです。
不具合3:しばらく作業しない時・MacBookの蓋を開けた時、Dell S2721Qへの通信が切れる
- しばらく作業しない時
- MacBookの蓋を開けた時
これらの時に、MacBookからDell S2721Qへの通信が途切れてしまい、困っていました。
具体的な不具合は、以下の通りです。
しばらく作業しない or MacBookの蓋を開ける
↓Dell S2721Qの画面がすぐ真っ暗になり、以下の文言が表示される
「信号をスキャン中です...」
↓しばらくそのままにすると、文言が以下に変わる
「デバイスからのHDMI信号がありません」
↓更にそのままにすると
ディスプレイがスリープモードになる。
MacBookの蓋を開け締めしても、Dell S2721Qのディスプレイは応答無し。
対応1:HDMIケーブル抜き差し
これについては、HDMIケーブルをハブから抜き差しすることで、100%の再現性で解消します。
ですが、正直かなり面倒です。
対応2:ハブを変えた
Dell S2721Qでリフレッシュレートを60Hzにするために、60Hz対応のXunfeiのハブを使っていましたが、
このハブが原因かな?と仮に予想して、以前使っていた以下のハブに戻してみました。
その結果、不具合は発生しなくなりました。
ハブの問題だと判明。

私の持っているQGeeMのハブだとリフレッシュレート30Hzになりますが、画面が真っ暗になるよりは、相当マシです。
とりあえずQGeeMの30Hz対応のハブで作業しています。
まとめ
M1チップ搭載MacBookは、外部ディスプレイについての口コミが多くなかったので、
参考になれば嬉しいです。